仕事内容のご紹介

建築測定?墨出し作業?一見聞き慣れないお仕事ですよね。当社は、建物をたてる際に必要な壁や窓の位置等の測量・位置出しを専用機械で行い、実寸の設計図を現場に書いていく作業をしています。

建築測量・墨出し

墨出し

「墨出し(測量)」をご存知でしょうか?その仕事は竣工(完成)した建物からは一切見えませんが、全ての建設建築物にはこの見えない技術とノウハウが確かに詰め込まれております。業界では「設計図が最大の指示書」といわれ、誰よりも図面に関し精緻なデータを算出し、実地に描き、建物のすべての基準となる指標を現場に描きだします。

通常、設計図は「30〜50分の1」の縮尺で表記されます。それを我々は現地で「1分の1」へと再現し、描き出します。

建築測量・墨出し

墨出し

近年では、IT化の進展は測量機器や技術にも大きく影響しています。アナログ技術からデジタルへと変化しており、この時代の流れに対応すべく測量機器類の整備や社員教育を行うなど体制を整え、最新機器を用いた測量も実施しています。

建築測量は、建物を図面通りに建てるための「道しるべ」のような仕事です。建設予定地で作業員が「三脚にのった機器」を覗いているところを見たことがある人も多いと思いますが、それが測量です。基準地点からの距離や高さや傾きを計測しているのです。

建築測量・墨出し

建築現場で「正しい位置の線」を引くことを「墨出し」といいます。墨出しは、建築現場に1分の1サイズの実寸大の図面を引くようなものです。

建物の基礎ができたら、建築測量によってコンクリートに「線」を引いていきます。それがこの後の工程の基準線になります。これを「基礎墨出し」といいます。

躯体をつくるときの建築測量のことを「躯体墨出し」といい、壁やドアやタイルを張る位置を決めるための測量は「仕上げ墨出し」といいます。
建物と一緒に塀や車庫などの周辺施設を建てるときも、それぞれの設置場所を墨出しします。これを「外構墨出し」いいます。

このように測量士たちは、建物が完成するまで何度も計測していきます。

建築測量・墨出し

完成した建物の寸法が図面より数センチずれているだけで、家具が入らないといった事態が起こり得ます。また、建物の床は「真っ平」でなければなりません。ビー玉が自然に転がるほど床が傾いていると、住人に健康障害が起きることはよく知られています。
建物は、ほぼ図面の寸法通りにつくらなければならないのです。

寸法の誤差を小さくすることは建築物が大きくなるほど難しくなります。1メートル1ミリの誤差も、100メートルになれば10センチ(100ミリ)の誤差になってしまうからです。
そこでホテルやマンションや学校、ホームセンター、ショッピングモールなどの大型施設では、工事が終了するまで繰り返し建築測量が行われるのです。

測量の流れ

大手建設会社などから依頼のあった土地の測量に携わります。建設工事などに測量は欠かせないため、まさに「手に職」と言える仕事です。

土地の測量

土地の広さを測ります。空き地で、三脚付きのカメラの様な器具を覗いている人を見たことはありませんか。アレがトータルステーションという測量用の器具です。常に2人1組で行動するのでご安心を。

次へ

図面の作成

測量データを用いて土地の図面を作成。CADという専用のソフトをつかいます。土地の区割りだけでなく、下水道管や水道管といったライフラインについても描き込みます。

次へ

造成完了

協議をした図面通りかどうか、行政立ち会いのもと、現地で検査を行ない、合格をもらいます。

次へ

最後に

測量経験が豊富な先輩が教えていきます。まずは、道具の名称を覚えるところから。その後、先輩のサポート役として実務を経験し、一つひとつ覚えていきましょう。2ヶ月ほどで先輩と2人1組のペアになって測量を進められるようになるはずです。